国内外のステンレス鋼の景気が非常に低迷している中で、5−6月積みの輸入契約が結ばれている。
特に、アジア市場でステンレス鋼板の販売競争が激しくなっている。米中関税戦争と強化されている貿易障壁で、中国産はもちろん、ベトナム、インドネシア、台湾産の米国とヨーロッパ向け輸出ができなくなっている状況である。ここにインド政府がベトナムとインドネシア産冷延鋼板の輸入にBIS未承認などを根拠として輸入制裁の動きが出て、インド向け輸出が不透明になっている。
中国の民営鉄鋼メーカーがステンレス冷延鋼板をベトナム向けで低価格で輸出している中で、日本に次いでだ高価格の輸出市場である韓国向けオファーもクォータ制で継続している。特に、ベトナムのステンレス鋼メーカーが企画財政部の反ダンピングの最終判定まで韓国向け輸出量を増やしている。
輸入業界によると、6月積みステンレス冷延鋼板のオファー価格がトン当たり2080-2100ドル(CFR)、304熱延鋼板はトン当たり1980-2000ドル、430冷延鋼板はトン当たり1150−1160ドルである。
今回のオファー価格は周辺国と第2四半期の最低価格に比べトン当たり140−160ドルが高いと評価される。特に、ウォン相場が前月比強基調で推移して、輸入材の需要が増えると予想される。
ベトナム産ステンレス冷延鋼板のオファー価格が関税を考慮しても台湾産に比べやや低いと知られている。インドネシア青山も近いうちにオファーを出すと知られている。今週にベトナム産ステンレス冷延鋼板に対した貿易委員会の反ダンピングの最終判定が予定され、企画財政部の公告まで輸入量が大幅に増える可能性が高い。
国産1級品304ステンレス冷延鋼板の流通価格はトン当たり335万―345万ウォン、GS冷延鋼板はトン当たり305万―310万ウォンであったが、今週に入って変動している。輸入材の流通価格はトン当たり300万―305万ウォンで、5−6月積みの販売原価はトン当たり298万―305万ウォンになると推定される。
[Korea Steel News]
「KOREA STEEL NEWS」に掲載の記事の無断転載を禁じます。すべての著作権はKOREA STEEL NEW社に帰属します。
|